皆様、いかがお過ごしでしょうか?
桜も咲き始め、春を感じることが出来るようになってきました。🌸
私も、春を感じようと感染対策を行いつつ、公園へ散歩して季節を感じています。😊
季節を感じることは気分も良くなりますし、認知症の予防にもなるので、感染が心配ではありますが季節を感じるため散歩などしてみてはいかがでしょうか?
さて、今回は認知症の方との関わり方について簡単にまとめていきます。
今までの投稿と重複する箇所もありますがおさらいと思って読んでみてください!
皆様は認知症の方との関わりで「怒ってはだめ」「否定してはだめ」など聞くことがあると思います。
勿論、出来れば良いのですが、なかなか難しい事が多いと思います。
そしてよく、「前はこんな性格じゃなかったのに…」「何を言っても理解してもらえない…」なども耳にします。
間違った関わりをすることで認知症を悪化させてしまう事もありますが、その反対に認知症状を和らげる事も出来ます。
作業療法士が認知症の方とコミュニケーションをとる際によく、「バリデーション」という技法を用います。
技法と言えば難しい感じもしますが、認知症の方の言動や行動を意味のあることと捉え、認め、受け入れることの事をいいます。
以下にその技法について簡単に記載します。
「基本的態度」
・傾聴する
「傾聴」とは、ただ「聞く」のではなく、その奥にある気持ちを酌み取りながら耳を傾け「聴く」ことで、「バリデーション」では、五感を使って認知症の方が本当に言いたいこと、伝えたいことを積極的に傾聴します。
たとえば、認知症の方が「部屋に誰かがいる!」と訴える場合は、まず「部屋に誰かがいるのですね」と相手の言葉を(反復)します。そして、「その人はどのような人ですか?」「部屋のどのあたりにいますか?」などと質問し、ご本人が見ている世界について教えていただきます。
・共感する
介護者は、認知症の方の感情が表れている身体部分(表情・呼吸のペース・姿勢など)を観察し、共感する。
・誘導しない
介護者が認知症の方のペースに合わせます。忍耐が必要かもしれませんが、「バリデーション」では誘導や強制はしません。介護者は、認知症の方の姿勢や歩き方、表情、そして呼吸まで一致させて、ペースを合わせていきます。
・需要する(強制しない)
認知症の方を現実に引き戻そうと誘導したり、否定したりせず、「あるがまま」を認めて、ご本人の世界に近づこうと努めます。
・嘘をつかない・ごまかさない
たとえば、認知症の方が「家に帰る!」と訴えたとき、嘘をついたり、ごまかしたりせず、本当の主訴をつかもうとします。「帰りたい」と訴えるご本人の感情にふたをせずに向き合い、信頼関係を築くようにします。
例)認知症の方:早く帰らなくちゃ! 介護者:帰らなくてはいけないのですね。(反復)
認知症の方:そうなの。介護者:帰ってどなたに会うのですか?(オープンクエスチョン)
認知症の方:主人よ。 介護者:ご主人ですか。ご主人に会われてどうされるのですか?(オープンクエスチョン)
その他にも細かいテクニックはありますが、まずは、関わる中で上の5つを試してみてはどうでしょうか?
実際に関わる中で、勿論、病院は今までの生活環境とは異なる場所ですので不安が多く、興奮される方も少なくないですが、上記を気を付けて関わる
だけでも少し落ち着く方もおられます。
難しい内容もありますが、要約すれば、頭にくることもあると思いますが、「認知症として考えるのではなく、1人の人として、家族としてしっかり話を聞いて向き合う」ことが大事だと思います。
今回は、認知症の方との関わりについて記載しました。
私自身、祖父母が認知症を患っていたので家で看病する大変さもすごくわかります。☹
お困りの場合は抱え込まず、地域の窓口に相談してみてください。
(泉佐野では、基幹包括支援センターいずみさのに電話をすれば相談にも乗ってくださいます。)