9月になりましたが、日中はまだまだ暑いですね...
勘弁してほしいです。ちょっとでも外に行くとすぐ汗かきますよね。
そんな時に怖いのは熱中症です。
熱中症とは周囲の気温の上昇や過度の運動により体温の上昇で身体にさまざまな症状が現れる状態で、熱失神や熱けいれん、熱疲労などさまざまなパターンがあります。脱水症が起こったりナトリウム、カリウムなど電解質と呼ばれる体内の成分のバランスが崩れたりすることで発症します。青少年では運動が原因になりやすく、中高年では労働環境や生活環境の問題から起こるケースがあります。オリンピックでも暑さ対策が問題となってますね(選手の皆さんお疲れ様です!)。ここで主な症状や対処法、予防法について下に示します。
こんな症状が出たら危険!!
- 熱失神:めまい、一時的に失神する、顔面が真っ青になる(顔面蒼白)
- 熱けいれん:筋肉痛、手足がつる、筋肉が痙攣する
- 熱疲労:全身が重だるい(倦怠感)、頭痛、寒気、嘔吐、集中力や判断力が低下する
- 熱射病:発熱、意識障害(呼びかけや刺激に対して反応が鈍い)、言動が不自然、ふらつく
運動中などに熱中症が発生したら?
「冷却」と「水分補給」が何よりも重要です。
- 運動を中止し、涼しいところへ移動する(風通しの良い日陰、クーラーの効いている室内で安静に過ごす。足を高くして寝かせる)。
- 衣服をゆるめ体を冷やす。
- 塩分を含んだ水分の摂取を促す。水分補給のため「経口補水液(OS-1など)」や「スポーツ飲料に食塩を少量加えたもの(1Lに対して食塩小さじ1/2程度)」を摂取させる。
- 回復した後もすぐに運動は再開しない。
引用 MEDLEY
日常生活での熱中症予防のポイント
- こまめに水分補給する。
- エアコン・扇風機を上手に使用する。
- シャワーやタオルで身体を冷やす。
- 部屋の温度を計る。
- 暑いときは無理をしない。
- 涼しい服装にする。外出時には日傘、帽子を着用する。
- 部屋の風通しを良くする。
- 緊急時・困った時の連絡先を確認する。
- 涼しい場所・施設を利用する。
出典:環境省総合環境政策局環境保健部 環境安全課、熱中症~思い当たることはありませんか?~
部屋の中にいても脱水状態になることがあるため水分補給しっかりとしましょう!
熱中症対策として栄養面からみていきましょう。
食事を3食しっかりととり、体に必要な栄養を補給して体調を整えておくことも大切です。中でも朝ご飯を食べないという方は、塩分をとる機会が減り塩分不足になるため熱中症の原因を作ってしまいます。おにぎり、パン、味噌汁など口にしやすい簡単なものでいいので、朝ご飯を食べて熱中症対策をしましょう。また夏バテしやすい時期でもあり、食欲がわかないからと食べないでいると、体力がどんどん落ちてしまいます。食べやすいものの中から栄養があるものを選び、体力を落とし過ぎないように対策しましょう。
また、汗で失われる成分は塩分(ナトリウム)、カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などがあります。中でも野菜に多く含まれているカリウムは失われる量が多く、食べ物からも補給する必要があります。
さらに、ビタミンB1 は糖質の代謝に必要な栄養素です。不足すると疲れやすくなったり、だるくなったりするなどの症状を起こす原因になるといわれています。夏は食事がそうめんをはじめとした麺類やアイス、ビールといった糖質を多く摂取してしまいがちです(でもおいしいから食べちゃいます。笑)。糖質をとる量が増えるにつれビタミンB1の必要量が高まるため、夏はビタミンB1が不足しやすくなります。ビタミンB1は特に豚肉に豊富に含まれるため、夏は豚肉中心にメニューを考えるのがおすすめです。
そして、ビタミンCが不足すると疲れやすくなったり、体のだるさを感じたり、食欲低下の原因となるといわれています。食事が偏っている方やお酒をよく飲む方、たばこを吸う方はビタミンCが不足しやすいので注意しましょう。また夏は紫外線が気になる時期でもあります。ビタミンCはコラーゲン生成に必要で、さらにはシミの元になる黒色メラニン の生成をおさえる効果があるともいわれています。熱中症の対策だけでなく、美容のためにもしっかりととりたい栄養素です。
熱中症の予防は、栄養と水分をしっかりととり、体調も整えておくことが大切です。さらには睡眠をきちんと取り、体を十分に休めてあげることも必要。しっかりと対策を取り、今年の夏も元気に乗り切りましょう。
参考:トクバイニュース