はじめまして、作業療法士の I です。
皆さんの私が読んだおススメの本をご紹介したいと思います◎
書名:笑顔で生きる -認知症とともに-
著:丹野 智文
文藝春秋
認知症の方の暮らしやすい社会とは、
ということだけではなく
自分の人生や仕事に対する価値観も
考えさせられる一冊です。
「専門職の人は、当事者会でまず
“困っていることはなんですか?”と聞いてくる。
アンケートを取りたがる。
当事者が話すのを待ってくれない。」
ということを、とある学会のシンポジウムで
丹野さんがお話されていることを聞いたことが、
本書を読むきっかけとなりました。
作業療法士であるわたしには、
胸にぐさっとささる言葉でした。
30代でアルツハイマー病と診断された丹野さん。
認知症と診断されるまで、診断された後、
当事者会の方との出会いなど、
ストレートな言葉で様々な想いが表現されています。
丹野さんの仕事に対するポリシーも参考になります。
本文の最後に、
「診断されたあとも人生は続いているのです。
同じ人生なら、最後まで自分がつくった
人生を前向きに行きたいと思います。」
認知症という病気に捉われすぎず、
その人らしさを大切にすること。
認知症であっても、できることはやれる、
感情がある、そんな当たり前のことを忘れず
同じ人として支えあえる
社会にしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。