皆様いかがお過ごしでしょうか?
認知症チームです❕
今月は【認知症】【作業】の2つのキーワードに焦点を当てていきます!
認知症のリハビリには、多くの方法があります。
その中でも私たち作業療法士は、【作業】を中心にリハビリを進めていくことがあります。
作業療法では、認知症患者の日常生活に密接した【作業】が中心となっています。
作業は大きく分けて①日常生活動作、②創作活動 に分かれます。
日常生活動作とは、日々の生活で行う、食事や入浴などの動作や家事、金銭管理など、生活に密着している部分の動作の事です。
創作活動とは、折り紙や手芸や書道、編み物を通して社会的に人と関わるリハビリです。
これらのリハビリには
1.日常生活に密着しているか? 2.続けやすいか? 3.社会性が得られるのか?
が重要になってきます。
認知症の方は日常生活が難しくなると、元の感覚を思い出す、改善する事が難しくなります。
日常生活に密着したリハビリを行う事でこれらの感覚などを思い出したり、引き出したりすることができます。
毎日生活しているので、簡単そうに見えても、認知症の方にはとても意味のある活動です。
また、日常生活動作の特徴として生活に密着しているため、リハビリとは感じにくく、リハビリへの抵抗が少なくなります。
そのため、続けやすい作業を提供するために、環境を整える事やよりその方に沿った作業を提供することが重要となっています。
作業では、手芸や書道、編み物などの創作活動を通して、家族以外との社会性が得られます。
社会と関わることが少なくなると、認知症の症状がより進んでいくので、趣味や作業を通して人や社会とつながることが大切です。
1例ではありますが、認知症に対しては、このようにリハビリを実施しています。入院の際に、「趣味はありましたか?」など聞くことがあるかもしれませんのでその際は色々お聞きし、リハビリに活かしていきます。
9月は世界アルツハイマー月間となっております。この際の、皆様も認知症とはなんなのか?調べてみてはいかがでしょうか?
それでは、失礼します。