書名:新版 晴れのちくも膜下
著:有田 直子
書肆侃侃房
大学生のころにくも膜下出血を発症し、障害をもつことになった筆者。
その当時や入院生活、退院後の出来事や筆者が思ったことを綴られたエッセイです。
「健康そのものだった私は、一夜にして健常者から障害者となった。
なんの前ぶれもなく。
右手足と右眼の機能を失ったけれど、そのことで、損をしたとか、病気さえしていなけれ
ば・・・なんて思うのは、まっぴらごめんだ。
どうあがいても、この身体を元通りにすることは自分の力ではどうにもなりそうにない。
それならば、この身体になったけど良かったじゃんと思えるようになればいいんだ。」
~あとがきより~
病気になること、障害をもつことで気づいたこと、知ったことを、たとえ困難なことであ
っても前向きに捉え、笑いに変えたり、乗り越えようとされていることが伝わってきます。
病気になっても障害をもっても、その人らしさは変わらない、ということを改めて感じま
した。
パワーをもらえる一冊です。
最後まで読んでいただきありがとうございました_(._.)_