タイトル:はみだしの人類学
著者:松村圭一郎
出版社:NHK出版
前回は「うしろめたさの人類学」をご紹介しました。
大変興味深かったので、同じ著者が執筆している「はみだしの人類学」も読んでみました。
キーワードは ” つながり ” と ” はみだし ” です。
文化人類学から考える 「わたし」と「あなた」の違いをどう受け止めるか、ということを
もとに「はみだしの人類学」と同様に、わたしたちが生きやすくなるヒントが書かれていま
す。
「直線の生き方、曲線の生き方」ということも紹介されていました。
まっすぐゴールに向かって、計画的に効率よく進んでいくだけではなく、ゴールまでの過程
に起こる偶然のことにも目を向けたり、向きあう大切さがある、という事ではないかと思い
ます。それが、突然起こる困難なことに直面したときにも、柔軟に対応していくことにつな
がるのだと思います。
いま、私たちが直面している不測の事態も乗り越えていく力になりそうです。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。