皆さん亜鉛と聞いて何を思い浮かべますか?
*亜鉛とは
亜鉛とは代表的な必須微量元素であり他にも鉄や銅といった元素があります。
このような必須微量元素は体に無くてはならない存在であり、特に亜鉛は成人の体内に約2g含まれております。
成人ではそのほとんどは筋肉や骨の中に含まれていますが、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などの多くの臓器に存在しており、さまざまな体内の活動に役立っています!
*亜鉛が足りないとどうなるの?
欠乏することにより味覚異常、皮膚炎、脱毛、貧血、口内炎、男性性機能異常、易感染性、骨粗しょう症などが発症します。小さい子どもでは身長・体重の増加不良(発育障害)という悪い影響をもたらしてしまいます。さらに、肝硬変、糖尿病、慢性炎症性腸疾患、慢性腎臓病患者の多くでは、血液中の亜鉛値は低下しており、亜鉛が欠乏していることがあります。
また、亜鉛の過剰摂取により、銅の吸収阻害による銅欠乏、吐き気、嘔吐腎障害、免疫障害、上腹部痛、消化管過敏症、HDLコレステロールの低下、低銅血症、下痢などのおそれがあります。
亜鉛の推奨量は18~69歳の男性で10mg、女性で8mgです。しかし、国民健康・栄養調査(平成28年度)によると成人以上の男性は平均8.8mg/日、女性は平均7.3mg/日の亜鉛を食事から摂取しています。
亜鉛を多く含む食材
食品名 | 可食部100gあたりの亜鉛量(㎎) |
牡蠣 | 14.5 |
豚レバー | 6.9 |
牛肩赤身肉 | 5.5 |
アーモンド | 3.6 |
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より
上記のに示したように、全ての食品の中で圧倒的に牡蠣が亜鉛を多く含んでいます。
さらに、アーモンドでは100g摂取する為に約100粒食べなければならないですが、牡蠣では3~5個で100g摂取することが可能なのです。
牡蠣は1月から3月にかけて旬を迎える真牡蠣や夏ごろに旬を迎える岩牡蠣などありオールシーズンで楽しめますので是非とも食卓に!!!
話がそれましたが、三大栄養素である糖質、脂質、蛋白質ももちろん大事ですが、亜鉛を含む必須微量元素にも注目していただければ幸いです!